りんごと言えば、「ふじ」りんご
リンゴと言えば、「ふじ」りんご。無袋栽培で太陽の光を十分に浴びて育ちました!
品種「国光」と「デリシャス」の交配種で1962年に品種登録されてから、日本各地で栽培されていおります。果肉はシャキシャキして歯切れがよく、甘みと香りが強い品種です。栽培土壌や栽培方法によっては少々の酸味もあり、味のバランスのとれた優良種となります。
「蜜」の正体は「ソルビトール」
ふじりんごは、いわゆる蜜入も入りやすい品種で、寒さが厳しくなる11月下旬ごろから芯の周辺に蜜が入ります。暖冬などの気象状況により密の入り方が毎年異なり、比較的寒さが厳しく霜が降りるようになると蜜が入りやすくなる傾向があります。
蜜の正体は、「ソルビトール」という甘み成分です。実は「蜜」自体は甘くありません。蜜入りリンゴは充分な養分が蓄えられている証拠ですが、蜜があるりんごと無いりんごの甘味度に大きな差はありません。
ならば、美味しさの秘密は?
蜜入りのリンゴには、香り成分であるエチルエステル類が多く含まれており、これらがリンゴの風味を強め、おいしさを高めるそうです(農研機構2016年研究成果)
甘味だけでなく香りで味わうということですね。
また、ふじりんごは貯蔵性がよいので蜜が無くなくまで時間をおいて熟成させると、ソルビトールが分解してりんごの果肉に吸収され、また違う甘さを味わえます。
ただし、蜜なしに比べると蜜入りりんごは比較的日持ちが悪いので注意してください。
福島県須賀川市のサンふじりんご
福島県内で栽培面積が多いのは、福島市、伊達市、須賀川市(2010年農林業センサス)で、果物王国「ふくしま」の主要産地となっております。
ここ須賀川市(すかがわし)は、盆地特有の昼夜の寒暖差があり、りんご作りに欠かせない土・水・気候に恵まれた美味しいりんごの産地です。
有機肥料や土壌改良資材を使い、甘みと酸味のバランスのとれたシャキシャキした歯ごたえの美味しいリンゴを栽培しています。
ぜひ、この時期の旬をご賞味ください。
福島うまいもの便り https://midoriya.ne.jp/
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